いずもAGA美容クリニック
治療・薬剤

フィナステリドとミノキシジルの違いは?作用と副作用をやさしく解説

更新 2026年8月27日監修:桂 文裕(医学博士)

フィナステリドとミノキシジルの違いは、はたらく方向にあります。一般に、フィナステリドは抜け毛の原因に関わるDHT(男性ホルモンの一種)の産生を抑えて「抜け毛の進行をゆるやかにする」薬、ミノキシジルは頭皮の血流に働きかけて「発毛を支える」薬とされています。役割が異なるため、状態によっては併用されることもあります。ただし効果には個人差があり、副作用や費用も踏まえて医師の診察のうえで選ぶことが大切です。

この記事のポイント(結論先出し)
– フィナステリドは主にDHTの産生を抑え、AGAによる抜け毛の進行を抑えるはたらきが期待される薬です。
– ミノキシジルは頭皮の血流に働きかけ発毛を支えるとされる薬で、外用(塗り薬)は国内で発毛剤として承認、内服(飲み薬)は国内未承認です。
– 2剤は作用の方向が異なるため役割が違い、状態によって併用されることもあります。効果には個人差があり、副作用・費用も踏まえて医師と選びます。

フィナステリドとミノキシジルの違いを一言でいうと

一般に、AGA(男性型脱毛症)の内服治療では「進行を抑える薬」と「発毛を支える薬」を目的に応じて使い分けます。フィナステリドは前者、ミノキシジルは後者にあたり、この役割の違いが2剤のいちばん大きな違いです。そもそもAGAがどのような状態かを整理したい方は、AGA(男性型脱毛症)とはもあわせてご覧ください。

  • フィナステリド:抜け毛の進行に関わるDHTの産生を抑えることを目的とする(いわば「守り」)
  • ミノキシジル:毛包に作用し頭皮の血流を促して発毛を支えるとされる(いわば「攻め」)

下の表は、両者の主な違いを整理したものです。いずれも効果・副作用の出方には個人差があります。

比較項目 フィナステリド ミノキシジル
主な役割 抜け毛の進行を抑える(守り) 発毛を支える(攻め)
主な作用 DHTの産生を抑えるとされる 毛包に作用し頭皮の血流を促すとされる
主な剤形 内服(飲み薬) 外用(塗り薬)・内服(飲み薬)
国内承認 男性型脱毛症の治療薬として承認 外用は発毛剤として承認/内服は未承認
主な対象 主に男性(女性は原則対象外) 男性・女性(用量・剤形が異なる)
主な副作用の例 性機能に関する症状、肝機能への影響など 外用:頭皮のかゆみ・かぶれ等/内服:多毛・動悸・むくみ等(まれに心膜液貯留など心臓・循環器系への重大な影響)

※ 日本皮膚科学会の診療ガイドライン(2017年版)では、ミノキシジルは外用が推奨度A、内服が推奨度D(行うべきではない)とされています(後述)。

フィナステリドとは(作用・国内承認・副作用)

フィナステリドとは、AGAの進行に関わるとされるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑えることを目的とした内服薬です。AGAでは、男性ホルモンのテストステロンが5α還元酵素という酵素のはたらきでDHTに変換され、このDHTが毛周期に影響して抜け毛が進むと考えられています。フィナステリドはこの酵素のはたらきを抑え、DHTの産生を減らすとされています。

フィナステリドは、日本国内で男性型脱毛症の治療薬として承認されている処方薬です。効果には個人差があり、抜け毛の進行をゆるやかにすることが期待されますが、生える本数を保証するものではありません。

フィナステリドの主な副作用・注意点

一般に、フィナステリドで報告されている主な副作用には、性欲減退や勃起機能の低下といった性機能に関する症状、肝機能への影響などがあります。頻度や程度には個人差があります。また、フィナステリドは主に男性に用いられる薬で、女性、特に妊娠中・妊娠の可能性がある方は使用の対象外とされており、割れた錠剤などに触れることも避けるべきとされています。女性の薄毛は男性とは原因も選択肢も異なるため、FAGA(女性の薄毛)とはもご参照ください。服用中は自己判断で中止せず、気になる症状があれば医師にご相談ください。

ミノキシジルとは(作用・剤形・副作用)

ミノキシジルとは、もともと血圧を下げる薬として開発され、その後に発毛を支えるはたらきが着目された成分です。作用の仕組みは完全には解明されていませんが、一般に毛包に作用し、頭皮の血流を促すことで発毛を支えるとされています。フィナステリドが「抜け毛を抑える」方向であるのに対し、ミノキシジルは「発毛を後押しする」方向という違いがあります。

外用ミノキシジルと内服ミノキシジルの違い

ミノキシジルには塗り薬(外用)と飲み薬(内服)があり、国内での扱いが異なる点に注意が必要です。

  • 外用ミノキシジル(塗り薬):日本国内で発毛剤として承認されています。主な副作用として頭皮のかゆみ・かぶれ・発疹などが報告されています。
  • 内服ミノキシジル(飲み薬):発毛を目的とした国内承認がない未承認医薬品です。全身に作用するため、多毛(体毛が増える)・動悸・むくみ・血圧の低下などの副作用に注意が必要とされています。

日本皮膚科学会の診療ガイドライン(2017年版)では、ミノキシジルの内服は発毛剤としての有用性に関する臨床試験が実施されていないことなどから推奨度D(行うべきではない)と位置づけられています。一方で外用は推奨度Aとされています。当院では、この位置づけと副作用・国内未承認であることを診察時にご説明したうえで、ご希望と状態に応じて選択肢の一つとしてご提案しています。剤形ごとの注意点はミノキシジルの副作用でも詳しく整理しています。

ミノキシジルは外用・内服とも、使い始めに一時的な抜け毛(初期脱毛)がみられる場合があります。どのくらいの期間みられるのかはAGAの初期脱毛はいつまで続くかをご覧ください。効果・副作用の出方には個人差があります。当院で内服ミノキシジルを扱う場合の詳しい注意は、後述の「自由診療・未承認医薬品に関する記載」をご確認ください。

フィナステリドとミノキシジルは併用できる?

フィナステリドとミノキシジルは、抜け毛を抑える方向と発毛を支える方向という役割が異なるため、進行度や希望に応じて併用されることがあります。当院のAGA内服薬にも、両方を組み合わせた処方があります。

ただし、併用すればそれぞれの副作用のリスクも重なり得るため、必ずしも「多く組み合わせるほどよい」わけではありません。当院では、進行度や体質、生活背景を確認したうえで、無理のない組み合わせを医師が選択し、経過を見ながら調整します。効果や副作用の感じ方には個人差があります。

AGA内服薬の種類と選び方(当院の内服Type)

当院のAGA内服薬は、状態に合わせて選べるType1〜3と、女性向けのType Fをご用意しています。Type1・Type2はフィナステリドとミノキシジルに亜鉛を組み合わせた処方、Type3はフィナステリドと亜鉛の処方(ミノキシジルは含まず、進行を抑えることが中心)、女性向けのType Fはミノキシジルという構成です。進行を抑える成分と発毛を支える成分のバランスを、状態に合わせて選べます。

下の表は、当院の内服Typeごとの成分と構成の考え方を整理したものです。

内服Type 主な成分 構成の考え方
Type1 ミノキシジル5mg/フィナステリド1mg/亜鉛 進行を抑える成分と発毛を支える成分の両方を含む構成
Type2 ミノキシジル2.5mg/フィナステリド1mg/亜鉛 Type1と同じ組み合わせで、ミノキシジルの用量が少ない構成
Type3 フィナステリド1mg/亜鉛 ミノキシジルを含まず、進行を抑えることが中心の構成
女性(Type F) ミノキシジル2.5mg 女性向けの構成(フィナステリドは含みません)

※ Type1・Type2・Type Fに含まれる内服ミノキシジルは、前述のとおり発毛を目的とした国内承認がない未承認医薬品です。どのTypeが適するかは医師が診察のうえで判断します。

内服薬の料金は月々8,800円〜13,200円(税込)が目安、外用ミノキシジルは月々11,000円(税込)が目安です。最新の料金や構成はAGA・FAGA治療の料金でご確認ください。進行度や体質によって適した治療は異なるため、身体の状態を確認したうえで医師が選択し、経過を見ながら調整します。

補足:デュタステリドについて
「フィナステリドと似た薬」としてデュタステリドという成分もありますが、上でご紹介した当院の内服Type(1〜3・女性F)にデュタステリドは含みません。デュタステリドを用いる治療は内服薬とは種類が異なり、その適応・内容・費用はAGA・FAGA治療のご案内(/aga/)や無料カウンセリングでご確認ください。治療ごとに用いる成分が異なるため、混同しないようご注意ください。どの治療が合うかは医師にご相談ください。

自由診療・未承認医薬品に関する記載
– 本記事で触れるミノキシジル内服(飲み薬)は、発毛・AGA治療を目的とした国内承認がない未承認医薬品です。
入手経路:当院では医師の個人輸入により入手しています(個人輸入される医薬品等については、厚生労働省『医薬品等を海外から購入しようとされる方へ』もご参照ください)。
国内で承認された同種・同効の医薬品の有無:ミノキシジルは外用薬(塗り薬)としては発毛剤として国内で承認されていますが、内服(飲み薬)としては承認されていません。なおフィナステリドは男性型脱毛症の治療薬として国内で承認された処方薬です。
諸外国における安全性等に係る情報:ミノキシジルの内服薬を発毛・薄毛治療の目的で承認している国は確認されていません(発毛目的での安全性・有効性は各国の承認審査で確認されていません)。米国では高血圧の治療薬として承認されており、その添付文書では心膜液貯留・心タンポナーデ(心臓の周囲に体液がたまる状態)や狭心症の悪化など、心臓・循環器系の重大な副作用が警告されています。
重大な副作用:ミノキシジル内服では動悸・頻脈・むくみ(体液貯留)・血圧の変動・体毛が濃くなる(多毛)などが報告されています。頻度は高くありませんが、心膜液貯留・心タンポナーデ・うっ血性心不全など心臓・循環器系への重大な影響も知られており、胸痛・息切れ・急な体重増加・強いむくみがみられた場合は、速やかに医療機関を受診してください(起こり方には個人差があります)。
– これらは自由診療(保険適用外)であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外です(同制度は国内で承認された医薬品を適正に使用した場合の副作用を対象とするため、未承認・個人輸入の医薬品は対象になりません。制度の概要はPMDA『医薬品副作用被害救済制度』をご参照ください)。

副作用・リスクと費用の目安

AGAの薬は、効果が期待される一方で副作用のリスクもあります。フィナステリドでは性機能に関する症状や肝機能への影響、ミノキシジル内服では多毛・動悸・むくみ・血圧低下など(まれに心膜液貯留など心臓・循環器系への重大な影響)が報告されており、いずれも頻度・程度には個人差があります。開始初期には一時的な抜け毛(初期脱毛)がみられる場合もあります。

費用の目安は、内服薬が月々8,800円〜13,200円(税込)、外用薬が月々11,000円(税込)です。自由診療(保険適用外)のため、継続的な費用がかかる点も踏まえて検討することが大切です。総額の見積もり方や続けやすさの考え方はAGA治療の費用の考え方で整理しています。効果・副作用・費用のバランスをどう考えるかは一人ひとり異なるため、AGA・FAGA治療のご案内や無料カウンセリングで、気になる点を確認してから始めるのがおすすめです。

関連ページ・ご相談

フィナステリドとミノキシジルのどちらが合うか、あるいは組み合わせがよいかは、頭皮や進行度の状態によって異なります。当院では医師が状態を確認したうえで、無理のない治療プランをご提案します。

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参考文献


監修:桂 文裕(医学博士) / 公開日:2026-07-18 / 最終更新:2026-07-20

よくある質問

フィナステリドとミノキシジルはどちらが効果的ですか?

役割が異なるため、どちらが優れているという単純な比較はできません。フィナステリドは抜け毛の進行を抑えるはたらき、ミノキシジルは発毛を支えるはたらきが期待される薬です。どの薬・組み合わせが合うかは進行度や体質によって異なり、効果には個人差があります。医師が状態を確認したうえで選択します。

フィナステリドとミノキシジルは併用できますか?

作用の方向が異なるため、状態によっては併用されることがあります。当院の内服Type1・Type2は、フィナステリドとミノキシジルの内服を組み合わせた処方です。ただし併用で副作用のリスクも重なり得るため、医師の診察のうえで判断します。効果や副作用の出方には個人差があります。

ミノキシジルの内服と外用はどう違いますか?

外用ミノキシジル(塗り薬)は国内で発毛剤として承認されていますが、ミノキシジル内服(飲み薬)は発毛を目的とした国内承認がない未承認医薬品です。内服は多毛・動悸・むくみなどの全身性の副作用に加え、まれに心膜液貯留など心臓・循環器系への重大な影響も報告されており、当院では医師の個人輸入により入手しています。未承認・個人輸入の医薬品のため医薬品副作用被害救済制度の対象外です。

フィナステリドは女性も使えますか?

フィナステリドは主に男性の男性型脱毛症(AGA)に用いられる薬で、女性、特に妊娠中・妊娠の可能性がある方は使用の対象外とされています。女性の薄毛(FAGA)にはミノキシジルを中心とした別の選択肢を検討します。ご自身に合う治療は医師にご相談ください。

効果が出るまでどのくらいかかりますか?

個人差がありますが、内服・外用は目安として3〜6か月ほどで変化を感じる方が多いとされています。開始初期に一時的な抜け毛(初期脱毛)がみられる場合もあります。短期間での判断は難しく、経過を見ながら医師と調整していくことが大切です。効果を保証するものではありません。

ミノキシジル内服は診療ガイドラインでどう位置づけられていますか?

日本皮膚科学会の診療ガイドライン(2017年版)では、ミノキシジルの内服は発毛剤としての有用性に関する臨床試験が実施されていないことなどから推奨度D(行うべきではない)とされ、外用は推奨度Aとされています。当院ではこの位置づけと副作用・国内未承認である点を診察時にご説明したうえでご相談します。

参考文献

  • 日本皮膚科学会『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版』(Mindsガイドラインライブラリ) https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00458/
  • 日本皮膚科学会『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版』 本文(PDF) https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
  • 日本皮膚科学会『皮膚科Q&A 脱毛症』 https://qa.dermatol.or.jp/qa11/index.html
  • PMDA『医薬品副作用被害救済制度』 https://www.pmda.go.jp/relief-services/adr-sufferers/0001.html

監修:桂 文裕(医学博士)医師プロフィールを見る

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